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みなさんこんちわ!
株式会社 マツミ 専務取締役 宮脇みき と申します。
今回も大家さんからのご質問No1!でもある「利回り」についての第三回。
そもそも「利回り」って?というかたはコチラ
前回の「表面利回りと実質利回り」についてはコチラcheck!
物件購入、運営時にかかるコストを最大限に考慮し、実質利回りを計算できるようになると、
どれくらい儲かるのか、がある程度分かるようになります。
(わかるようになると嬉しいですね)
各要素に関する情報を集めて、可能な限り現実に即した予想を立ててみて、
物件購入に役立ていきましょう。
実質利回り計算式
年間家賃収入
満室想定の家賃収入を計算。
月間の家賃に12をかけて算出。
区分の1室を購入する際は単純ですが、1棟の購入を検討する際は、
レントロールから家賃収入を計算します。
レントロールは、1棟物件の資料の一つ。
(レントロールでの検索は下記に書いています)
どのお部屋がいくらの賃料で入居、募集されているかが記載されているので便利です。
現況で空室がある場合は、現在の募集賃料か、現況の同じグレードの部屋のうち、
一番低い家賃をあてはめて計算していきますよ。
年間コスト
年間コストは、項目も多く、予想値を含むため計算も複雑になります。
ここでは一般的に考慮すべきとされているコスト項目を挙げますね。
「年間コストは年間家賃収入の30%」と
ある程度割り切って物件購入の基準とすることもOK。
私は「年間コストは年間家賃収入の30%」と割り切って考えています。
さて、購入したい物件の絞りこみができてから、
下記の項目を参考に年間コストを見積っていきます。
- 固定資産税、都市計画税
- 空室コスト
- 入居者募集費用
- 原状回復費用
- 管理委託手数料
- 建物管理料
- 火災保険料、地震保険料
- 建物メンテナンスコスト
一度出してみましょう!
税込物件価格
物件紹介資料から判断しています。
消費税が入っているのかどうかを確認してくださいね。
消費税が入っていない場合は、物件価格のうち土地以外の部分(建物、設備)の価格を調べて、消費税率をかけて消費税額を計算しておきましょう。
(※ 消費税の誤差は大きいですよ)
土地部分の価格には消費税がかからないので気を付けましょう!!
購入時コスト
物件購入時のコストとしてよく挙げられるもの
- 不動産取得税
- 印紙税
- 登録免許税
- 仲介手数料
年間コストとの違いは、ほとんどの項目が、金額があらかじめ決まっている事です。
分からない項目があれば、不動産業者に聞いておきましょうね。
面倒なように感じますが、ご自身で計算してみると見えてくることがあります。
こんなに年間経費がかかるのかとか。
不動産を得るためのコストとか。
不動産を扱うなら当たり前のことが見えてきます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、実質利回りの計算方法についてお伝えいたしました。
さあ~購入するぞ!と意気込んでると思いますが、まだ待って!!
実質利回りの計算まで行なっても、まだ、まだ!!
その物件を買ってよいかどうかをそれだけで決めてはいけません。
個人で行う不動産投資は金融機関からの借り入れを前提として行うので
実質利回りと金利にある程度の差がないと、投資として成功しているとは言えないのです!!
この、実質利回り(投資利回り)と借入金利の差をイールドギャップと言います。
次回はイールドギャップについてご説明しますね。
それまでは、実質利回りを計算してみてくださいね!
それではまた!
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この記事に関連する専門家
宮脇 みき
株式会社マツミ 専務取締役 (1級建築施工管理技士・1級土木施工管理技士)
新築から改修工事まで手掛けるマツミの専務として、マンションオーナー様のお困り事に対し、セカンドピニオン的な立場での情報発信「親兄弟メンバーズ」を主宰。お困り事は何でもご相談ください!